クイーンシャーロット(ハイダグワイ)諸島
島は大きく北島のグラハム島と南島のモレスビー島に分けられる。モレスビー島の2/3は国立公園として保護されており、さらにトーテムポールがあるアンソニー(ニンステンツ)島は、1981年に、ユネスコの世界遺産に指定された。
年間降水量は5,000〜8,000mmと多く(東京の年間平均降水量1,500mm、1ヶ月に35日雨が降ると言われている屋久島の年間平均降水量5,000mm)、「レインフォレスト」と呼ばれる豊かな深い森で島全体が覆われている。そのため自然環境に恵まれたこの島々では、様々な動植物が生息している。陸はベアカントリーと呼ばれるほどブラックベア(黒熊)が生息しており、他にもシカやハクトウワシも見ることができる。また、シトカスプルースやレッドシダー、ヒマラヤスギ等の巨木も見られ、至る所で地表を苔類が覆っている。海にはザトウクジラ、グレイホエール、シャチやイルカまたアザラシやシーライオンも生息している。
クイーンシャーロット諸島は、氷河期に氷河で覆われることがなかったため、他の地域ではほとんど見ることのできないような珍しい植物などが生えており、島全体が貴重な存在となっている。