カヤックのお手入れ方法
適切な取り扱いやお手入れをする事によって、長く良いコンディションを保つことができます。風化によるダメージは修繕不可能な為、太陽光を遮る乾燥した場所でカヤックを保管するべきです。雨、太陽もしくは極端な温度などは、プラスチックにもグラスファイバーにもダメージを与えます。紫外線はポリエチレン製のカヤックを比較的早く劣化させ、もろく壊れやすくしてしまいます。ファイバーグラス製のカヤックにも紫外線により、ゲルコートがあせたり表面が劣化します。また金属、プラスチック、そしてネオプレン素材のパーツなども風化作用でダメージを受けてしまうので、カヤックをきちんと保管して長持ちさせましょう。
メンテナンスを怠ってカヤックを腐食させてしまう原因の一つに海水があります。カヤックを保管する前に、しっかりと海水を洗い流さないと、フィット感が薄れていくばかりでなく、ステンレススティールやネオプレンもゆっくりと分解していってしまいます。また、使用した後に毎回洗う事によって、可動パーツについた砂や土をきちんと落とす事につながるので、次回の使用時に問題が起こる事を防ぎます。
カヤックを定期的にチェックし、一年に一回くらいは簡単な調整をしましょう。海水と紫外線からカヤックを守る為に、車用のワックスなどでデッキとハルにワックスをかけましょう。ネオプレンのハッチカバー、ストラップやバックル、ワイヤケーブルや他の可動パーツに損傷がないかチェックし、必要であれば交換しましょう。全てのナットを増締めし、シリコンでシールしてある穴が全てきちんと防水になっているかを点検しましょう。
ハルとデッキに擦りキズがないか、欠けていないか、ひび割れはないかをチェックします。グラスラミネートを貫いたり、素材の内部まで及んだ深いキズは修理した方がいいでしょう。
常識で考えてもわかるように、ファイバーグラス製のカヤックを不適切に扱えば壊れます。しかし、適切なお手入れやケアをすれば長期愛用できるものとなります。我々の顧客の中には、25年も同じカヤックに乗っている方もいらっしゃいます。
