

出発前夜。
この遙か彼方に次の島・久米島がある。

60時間分の全飲食料。
他のキャンプ道具など全ては
久米島の郵便局留で送ってしまった。

出発前に皆から頂いたお守り。
正午、うっすらと見える久米島を水平線に発見。逆立ちしたい程嬉しかったが逆立ちはできなかった。出発から27時間、194km。北緯26度13分、東経126度36分、残り約25km。自分の描いていたラインよりも2マイルほど北にいることを海図で確認。目標物が目視できたので、精神的にもかなり楽になった。しかしこの後14時間も、反流、リーフに苦しめられるとは…。

出発から約21時間後。
朝日は明るさとともに元気を運んでくれる。
しかし、4日午前1時、港をサーチライトで明るく照らしている工事現場を発見。波がブレイクしていない所を探し、工事現場のスロープにカヤックをつける。衛星携帯電話にて「作戦終了」を作戦指令本部に連絡。しかし、途中一度も連絡を入れなかったので、安否を気づかい心配していた。三澤にこっぴどく怒られた。もつれた足で久米島に上陸。カヤックから出られた、ただそれだけで良かった。
全走行距離231km、所要時間41時間。
![]() 久米島に到着するまではパドリング終了とはならない。 選択肢はないのだ。 |
![]() 41時間後、夜中の2時に到着。 朝起きたらこんな所に寝ていた。 |


